垣根
そらの珊瑚

ただの壁だと思っていた面に
白い花が
ちらほらと咲き始めた

家と道
内と外
隣人と自分
向こうとこちら
静けさと騒音
過ぎ去った時間とやってくる時間
何かと何かを隔てるための境目
昨日まで
ただ無機質に映っていた
その役割が
柔らかく
ふくらんで
息を吹き返していた
とても寒い冬の朝に




自由詩 垣根 Copyright そらの珊瑚 2013-12-04 08:42:19
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