とおくへ
石田とわ



       そのとき、
       とおくがみたいと
       そうおもった

       朝と夜のはざまで
       そのひとは背中を向けていた
       けむる空からただひとつ
       あけの明星がみえていた

       とおくがみたいと
       てをのばしてみる









自由詩 とおくへ Copyright 石田とわ 2013-11-25 20:24:46
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