誰かのスター
番田
今日は誰もいない そして
考える そして 眠ることを
そして眠る 閉ざされた 目には
誰にも知られなかった目の記憶
目の中をさかのぼっていく
思い出された遠い夏の日
そこにいた 僕は ひとり
歌い出すこともなく ひとりで
路上シンガーの歌を思い出す
拍手もしなかった気がする
なぜ 家に帰るのだろう
目的もないまま 立ち
車窓の前に 立ちつくす
だけど 高校生だった僕もこうして
人の前に立ちつくしていた
自由詩
誰かのスター
Copyright
番田
2013-11-21 01:54:14
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