【古非のぷろぺらぺら】
寄る辺なき人を包む卵白は
光を まだしらないから 蔭も しらない
光に かざすと 水路のように やさしい
血管は だれの目からも 守られている
けれど あなたは いつまでも謳わないままでは いられない
恋
古非
この胸の奥で
やさしいプロペラの音が
ゆっくりと まわりはじめ
あなたの プロペラも
次第に 体全体を突き動かす
まわれ
重かった心を さかしまにして
おどれ
昨日と同じような今日を
地に 叩きつけろ
高速でまわる私たちのプロペラ
あなたの頬にあたる 私の髪は あたらしい風
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★虹の画像は わざと 逆さです。
★【非】という漢字は、象形文字の一種で「お互いに背を向け左右に開く」象形から そむくという意味が派生したようです。
★プロペラのような画像は、スクリューです。なぜって なにもかも引っくり返す。が、
テーマだから 海も空も 混ぜてみましました。
★万葉集では、恋のことを 古非とか 孤非という表記で
記述されていることがあることを下敷きにして 書かせていただきました。