【非】古非のぷろぺらぺら
るるりら





【古非のぷろぺらぺら】

寄る辺なき人を包む卵白は
光を まだしらないから 蔭も しらない
光に かざすと 水路のように やさしい 
血管は だれの目からも 守られている
けれど あなたは いつまでも謳わないままでは いられない

古非
この胸の奥で
やさしいプロペラの音が
ゆっくりと まわりはじめ
あなたの プロペラも
次第に 体全体を突き動かす

まわれ
重かった心を さかしまにして

おどれ
昨日と同じような今日を 
地に 叩きつけろ

高速でまわる私たちのプロペラ
あなたの頬にあたる 私の髪は あたらしい風

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★虹の画像は わざと 逆さです。
★【非】という漢字は、象形文字の一種で「お互いに背を向け左右に開く」象形から そむくという意味が派生したようです。
★プロペラのような画像は、スクリューです。なぜって なにもかも引っくり返す。が、
テーマだから 海も空も 混ぜてみましました。
★万葉集では、恋のことを 古非とか 孤非という表記で
記述されていることがあることを下敷きにして 書かせていただきました。




携帯写真+詩 【非】古非のぷろぺらぺら Copyright るるりら 2013-11-16 17:00:02
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