「祝と呪」
宇野康平

どこまでも深刻そうな顔を石の上3年は
長すぎるというもの。

全身麻酔の効きすぎて言語障害おじさん
は一人娘に「愛してる」と口を動かし娘
は手の甲に口づけをする。

素晴らしい光景を届けようと、障害者は
手を使わず歩くのにあなたはズルをする。

結局、違う景色の地獄にたどり着くだけ。


《劣の足掻きより:http://mi-ni-ma-lism.seesaa.net/


自由詩 「祝と呪」 Copyright 宇野康平 2013-11-16 16:55:03
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