探さない夜明け
かんな





逃亡できない
嫉妬
現実
リアリティ
そこはかとない絶望
と希望
天秤にかける
事実と
デメリット
メリット
わたしという名のにんげん
並べる
ことばの
破片
かきむしる
血が痛い
やわらかな寝場所
求めていた
モノ
もの

たぶん者
きみの温もり
溶ける
違和感
わたしと事実を
繋ぐ
過去
弾ける
旋律
無理矢理なダンス
踊れない
道化
頑なな笑顔
見慣れない素肌
誰も
読めない日記
展開
未来
想像できるだけの
しあわせ
きみという名のにんげん
走る
道の上で
転ぼうと転びはしないと
足掻く
初めて乗れた
自転車
サドル
摩擦
回転していく車輪
ヘッセ
昔読んだ
名も
なもない物語
行こう
どこかへ
わたしときみという名のにんげん
ふたり
などと
区切れない
ひとは
他人は
こどく
抱え込む
手に入れたものを
後生大事に
無駄
抵抗
そして執着
どちらが大事
比較し
比較され
らしさ
などと呼ばれ
失う
個性
どこへ
行こう
わたしときみ

沈む夕日
理由
目的
居場所
すべて捨てて

だけの
ために
見えるものを
取っ払い
向かおう









自由詩 探さない夜明け Copyright かんな 2013-11-15 18:33:54
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