波長
シホ.N



しなしなと
深夜のラジオが
ひなびて曲を鳴き奏でる

くるくる風括る
晩秋は
始めとも終わりともなく

じりじり
砂を嚙む
ときの流れのとどこおり

いつともなく
生かされている
いっぽんの棒

びょうびょうと
行き場うしなった
波長をはかる



自由詩 波長 Copyright シホ.N 2013-11-12 00:06:32
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