君が来てくれた日に
龍九音


それは夜明け前
君がやってきた
僕は言葉も出ないまま
ただ
涙を流して見つめていた

手放したくない何かがあるように
手を握ったまま寝ている君が
とても愛しくて・・・

その瞳が映すのは
喜びなのか悲しみなのか

その鼻で嗅いでみる
花の匂いが思い出に

その唇が紡ぎ出す
愛の言の葉は誰のため

その手で触れる物は
壊すためか創るためか

そして
その足で何処へ行くんだろう

僕はいつでもここに居るよ
時には流れに逆らってでも・・・

君が思い出した時には
両手を広げて迎えよう
いつでも
いつまでも・・・


自由詩 君が来てくれた日に Copyright 龍九音 2013-11-11 17:05:58
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