星の子
タカハシイルル


明滅を繰り返す信号
冬空の下
数光年先からの呼びかけに意識を傾ければ
聞こえる
体の奥に流れる
あつい血のながれ

「あ、星がおちた」

「ほら、また、おちた」

胸のあたりのシャツをぐっと掴んで
手放せなくなる


自由詩 星の子 Copyright タカハシイルル 2013-11-09 07:30:33
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