朝のひと時
ヒヤシンス


朝霧の中、銀色の竪琴を持つ者は歌うでしょう。
森の教会に昇りかけの太陽を見る者は、笑顔で挨拶を交わすでしょう。
今日という日の訪れに、新たな希望を見出す者は、
竪琴の伴奏に歌う野鳥の姿をも見ることでしょう。

新たな衣装を纏うなら、古い衣装は必要ありません。
泉のように流した涙はあなたの懐深くに染み込んだはずですから。
誤解しないで下さい。
あなたはその涙の純粋さによって心に新たな一つの真珠を持ったのです。

あなたの大事な人が求めるのはあなたの微笑みなのです。
あなたが涙を流すなら、あの人はさらに涙を流します。
あなたが優しく微笑むのなら、あの人はあなたを優しく包み込むでしょう。

幸せは身近にあると気付かずに、遠くにあると見えません。
朝日に輝く希望とは、自身の気付きを知る事です。
静かな朝のひと時にあなたと歌う幸せの詩。


自由詩 朝のひと時 Copyright ヒヤシンス 2013-11-07 21:22:16
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