昔ほど詩も漫才も心を撃たない
TAT
一昔前ならそれは
半端なベテランの強がりで
一歩翻って反省すれば
がちゃがちゃ
ぶかぶか
若い人は若い人なりに
すげー面白い事やってるのに
自分は余分なプライドが邪魔で
これを第三者的にすんなり入れられなかっただけなんだなって
反省して
面白い事は面白いと
笑う事にして
笑ってた訳だけど
最近どうも
詩も漫才もコントも面白くなくて
絵画やクラシックとか歌舞伎に
新しい地平にフェイバリットを求めようとするこの思いは
どうにも致命傷なアレだ
隣町に熱々のコロッケを買いに行くために
自転車を漕ぎ出すかつての自分に
恥じてないかと
問うと
OKヤデと
液晶に出たので
アメリカの大統領と喧嘩をしても負ける気がしない気分
うしろだてがあれば
グッスリと眠れる
ぐっすりとな
昔ほど赤くない夕陽が射す街で
昔みたいに叫ぶ
あなたの大事な人はもう死んだけど
あなたの大事な人に似た角度で
歌や声が届けば良いなと思う
好きなんやってまじで
惚れましたゴメンナサイ付き合ってください冗談のけて真剣に
昔ほど詩も漫才も心を撃たない
俺は俺が書いた詩を座布団の上に並べて
スゲェナァと
思いながら
その角度や美しい
修辞をかじかむ
まぁ馬鹿には分かんねぇだろうが
原始この街じゃ太陽は南から来てたんだ
いつも
毎日金玉かばいながら
誰かと喧嘩してそいつを打ち負かして
そいつの首根っこを掴んで俺の詩が良いと言えと
命令するような
八百長ずくじゃないやつを
いつか書いてみたい