おかえり
鵜飼千代子




「今日アッキー帰って来るって知ってた?」

「知らない」



わたしからメールをしてみると
近所のマックから
パパにメールをいれたよう
「突然で用意していないだろうから」
って、マックでご飯。



自分の家なんだから、
突然腹ペコで帰って来て
いいんだよ


一人前のお膳を常に用意する
お家じゃないし、

「帰宅したら居た」でも、
「連絡せずに帰って来るな」とは
誰も言わないから。


まあ、そんなことはどうでもよくて



アッキーが実家に下宿してから
何故か5キロ痩せたわたしは



ご・き・げ・ん♪



20歳になった息子に
何か飲む?と聞くと

「梅酒もらおうかな?」
(わたしが作った!)





こんばんは





なんだか幸せな晩なのです。





居間で寝ていたあっちゅを
揺すぶり、

「お兄ちゃん帰って来たよ♪起きて!」

と言ったら
眠っているままにっこり笑った


お兄ちゃんと会っている夢を
みているのかな



すれ違いでお兄ちゃんと話せなくて
あっちゅがまた泣かないように

あっちゅの登校時間を
お兄ちゃんに知らせた。








自由詩 おかえり Copyright 鵜飼千代子 2013-10-29 22:47:16
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