あの渋谷のスタバで
番田
僕はサイトに詩をアップした
たぶん 書いていたのだ
それは一日中 なぜ書かれたのか 詩なのだが
ひどい産物 それは 暇な日だった
素敵な僕であるはずの虚しい一日が過ぎていくとき
寂しい音楽をきいていたら
歌が流れ 流されていた 刻一刻と過ぎていく 街並み
暗闇の中で また 一日が終わっていた
そしてまた 会社へ向かうだろう 特に何も主張することもなく
誰とも 言葉を 交わさないまま
街で君は誰かの愛を手に抱くだろう
その残り香を嗅ぐ 僕は
きっと意識的に君のいた通りを過ぎていく
訪れないまま だが 横切っていく 街外れで 僕は
君が存在することを思い その風景には
きっと もう二度と 訪れないと知る
訪れないまま そして 何年か後には死に
同じ時の中でお互いに朽ちていくのだろう
それを描こう
あたりまえではない 絵に
そこに描くべき 誰も知らない模様を
描く 意識的に色や配置を違うようにして
これからそんな風に生きて行くことができたなら
血のまばらな色を死んでいく折り紙に見た
重ねていくのだろう月日を折るようにして
僕はどうなる 誰に聞いても答えはない
暗闇の何もわからない帰り道の街灯の下
渋谷で目の探している風景の色々な光