波紋
山川いちり

歩くたび、足元に広がる波紋。

広がった波紋は波となり

遠い過去へ、遠い未来へと

とめどなく広がっていく。

立ち止まり、その波紋を止めようと

必死に地団太を踏むも

新たな波が作られるだけで

けして消えることはない。

それは後悔に似ている。

それは希望に似ている。


自由詩 波紋 Copyright 山川いちり 2013-10-26 18:26:27
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