エンドレスドリームⅡ
小林螢太


今日も早くから目覚めた
5時にもなっていない
どうも最近ぐっすりと眠れないようだ
まだ、君は隣で眠りについている
羨ましいかぎりだ
何か良い夢でもみてるのか
安らかな寝息をたてている

眠りなおし出来そうにもないので
冷蔵庫から缶コーヒーを取り出しベランダ出て
煙草をふかしながらぐびりと飲む
日曜の早朝、空はどんよりと曇っている
なにか気分まで曇ってくる
日曜日のせいか
土曜日とは、違う

*

部屋で昼食を済ませ
のんびり過ごしていると
昼過ぎから雨が降ってきた
陰気な天気だ
赤ちゃんを前抱きにして
買い物に出ようとしている若い主婦が
空を心配そうに眺めている
強く降らなければいいが

*

夕食や風呂を済ませ一休みしていたら、
もう就寝の時間になってきた
だが、眠気はない
明日から始まる闘いの日々を思うと
神経が高ぶるのだろう

 案ずるより産むがやすし

何時だって、そう思ってやってきたんだ
今晩だけの憂鬱だ
思い直してベットに入る
君は昼間に溌剌としていた疲れで、
もう眠りについている
それだけが救いだ

寝息を子守唄がわりに、眠りにつこうか
そして夢をみよう、いつもの夢を

 君と、
 僕との、
 終りのない夢を

それは昔から想い描いていた僕だけのものだった
途中から君が入ってきた
いや、知らなかっただけで、
最初から加わっていたのかもしれない
薄い望みかもしれないが、必ずあると信じたい
微かな希望を胸に
僕の最後の砦

 おやすみ、君よ
 安らかな眠りと夢を
 一緒に

明日は、
晴れるといいな



自由詩 エンドレスドリームⅡ Copyright 小林螢太 2013-10-25 19:29:49
notebook Home