愛の花
黒髪

一つだけど花が開いた
良い香りが流れた
孤高な空色付けするかのように
たった一つ歌を歌った
愛の歌

行軍は足で大地を踏みつけ
不穏などんよりした空に浮かぶ雲とともに過ぎていく
誰も望まない
寂しい戦いに
おもむく人たちだ

花よ
僕達を許してくれ
あなたの心に釘を打ち込むこと
空が一つしかなかったなら
雨も闇も共有していられて
僕達はあなたを守る気持ちを持つことが出来たのに

グシャリ花は潰れ見捨てられ
それを神は怒る
この大地を我が物顔に汚染する僕達に
海に跳ね舞うクロマグロ
くちばしで祈りをする
人間達を許してほしい
花の神に沈黙の言葉を届ける
ばんざい!愛の花その愛よ


自由詩 愛の花 Copyright 黒髪 2013-10-19 16:37:56
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