茜のあぜ道を
フゥ
茜に染まる細いあぜ道を
どこまでも歩いていく
猫じゃらし草一本揺らし
ぽつりと影は長く伸びゆく
赤い赤い彼岸花は
黒いレース縁取られて
いくついくつさようならを
焼き付けまた歩いていく
汚れた白スニーカー
小さく跳ねゆくように
自転車ベルが流れて
誰かがまた通り過ぎた
しおれて捨てた草笛
拾った四つ葉クローバー
二つの影が一つに
あなたと重なればいい
自由詩
茜のあぜ道を
Copyright
フゥ
2013-10-17 10:59:20