風の街
そらの珊瑚

強風に この身のタガをはずされそうで夜の毛布を抱きしめている

蓋のないボンドはいつしか固まって自己完結を目指しています

貝ボタンはずせばそこはあの海で潮の香りが満ちて広がる

風見鶏 風のある日は楽しくて空さえ飛べると空回り

引き出しを開ければすでに秋はいて 小さなつむじ風の舞う

限りある命を生きて生き抜いて今朝一輪の花びらが逝く

帆をあげる日は近い 風待ち少年の白いヨットの


短歌 風の街 Copyright そらの珊瑚 2013-10-16 10:10:12
notebook Home 戻る