生への絆
ヒヤシンス


記憶の扉の鍵は締めないほうがいい。
綴られた思い出に机上のペンは饒舌で、
蘇る風景は良質な硬石のようだ。
不変の美が穏やかに語りかけることもあるだろう。

共に生きた証は残したほうがいい。
冬の訪れを待ち侘びて、暖炉を囲み語り合う。
まだ見ぬ光景は虹色で、一つの世界を超越してゆく。
我ら、天蓋には希望の文字が微笑んでいる。

愛は愛によって保たれる。
信頼は愛によって築かれる。
友は愛するためにそこにいる。

経験が善と美を逞しくする時、人は無知を知ることになる。
無知を知れば明日がある。
明日があるなら人は今日を諦める必要などないのだよ。


自由詩 生への絆 Copyright ヒヤシンス 2013-10-13 17:43:10
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