「無」・・・
tamami

私の脳裡は「無」の世界にいる
ただ何も思考せず「無」の扉を
自動通過して中に入って行った

時の過ぎるのを待っているのか
時の来るのを待っているのかと
思考する気力さえ無力に変えた


ほんの少しの風に触れたらよい
ほんの少しの物音でもよいのだ
ただほんの少しだけ美しければ

ほんの少しの風が香りを運んで
ほんの少しの旋律が聴こえたら
その美しさにときめいたらよい


私の脳裡は「無」の世界に居る
「無」の世界から無意識の中に
「美」の自動ドアへと移行した



自由詩 「無」・・・ Copyright tamami 2013-10-12 20:13:47
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