星が無数に降りしきる夜に圧倒されて茫然としている
kauzak

風が運んできた花の匂いにまみれたら空想に囚われて
飛行船で七つの海を制覇する旅を始めてしまうけれど

真夜中に目覚めた時のあの浮遊感が忘れられないから
雷雨の中を駆け抜けて迷い込んだ街で君を思い出して
舞い散る花を見つめながら来し方行く末を考えている

森の中のバザールを彷徨えば明日の種を手に入れても
秋の虫の大合唱で埋め尽くされた草原で耳を澄まして
猫が我がもの顔で歩く街は幸せな街なのだと確信して
朝霧の草原を吹き抜ける風に背中を押されながら行く

爽やかな風に吹かれながら変わって行く身体が愛しい

空を飛んでみたくて街を見下ろせる場所に立ったけど
そこに居る自分が信じられなくて現実感が欠落してる

私の心は何処に在るのだろう探している激しい雨の中
感じるまま表現する幸せを噛み締めながら生きている


自由詩 星が無数に降りしきる夜に圧倒されて茫然としている Copyright kauzak 2013-10-10 23:56:53
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