人生はつまらない
番田
何もかもが
具体的なことを語らないだろう
あるものがあるだけだ
夜は深い
どこにいく
体を寄せ合って
わからないまま だけど
匂いすらも感じない
木によじ登って
街を見ていたのはいつの日のことだっただろう
そんなコマーシャルを見ていたのは
いつのことだったのだろう
営業マンをやっていた頃
取引先の人を誘って海へ行ったことがある
甲斐のない訪問の帰り道だった
懐かしすぎる
どこに行くのだろう
どんなことをするのだろう
夜の時間は短いけれど
夢の中を泳ぎきるには長すぎる
女の子の恋人を誘って
行くには あまりにも遠い旅路
ひとりでいけるさ
夢があるのを知りたいだけ
生きていけばいい
パンツを はき直してから
生活は 苦しいけれど
寂しさで息の絶えることはないのだから