邂逅
ただのみきや
嗚呼朱く赤く紅く
秋に明け暮れ飽くことなし
移ろうものこそ美しい
去りゆくからこそ愛おしい
不変の美は仮庵から
渡り鳥のように飛び去るのだ
文字の檻に閉じ込めるなら
ソレハヒトツノビノガイネン
石の彫刻は震えないが
見つめる心は震えて止まず
理性感性ゆらゆら揺れて
文字は心象を纏い呼吸する
秋は春に勝る
死に逝く者への哀悼か
燃える樹木の艶やかさは尚一層
感傷に浸る愚か者と笑われても
大いに浸って大いに酔おう
美との邂逅を信じる者よ
自由詩
邂逅
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ただのみきや
2013-10-08 00:18:02
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