語彙
草野春心
十月六日
梢という言葉をまだ
使ったことがないと気づく
酢酸オルセインに染められた玉葱の薄皮
カヴァガラスとスライドガラスに押さえ込まれた
あの惨めさ
たとえば数秒ののち、
わたしはここにはいないだろう
あるいはわたしの右脚だけが
綺麗さっぱり消失する
痛みさえなく
白く爆ぜる
自由詩
語彙
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草野春心
2013-10-06 18:47:21
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短詩集