パーティー
草野春心



  雲が赤く染まる
  町はうずくまっている
  少し怪我をしているみたいに
  どこかで華やかなパーティーが開かれている
  緩められるネクタイ
  グラスの触合う他人行儀な音
  夕暮れはいつもぼくのこころに
  愛からいちばん遠いものをくれる
  夢の中で
  あなたと、
  すれ違った気がした





自由詩 パーティー Copyright 草野春心 2013-10-02 00:36:37
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短詩集