安全地帯より インスピレィションへ
虹村 凌

インスピレィション
流れてる 大切なメッセージ
インスピレィション
溢れてる まぬけたポエトリィ

誰でも詩は書けるだなんて
洋モク片手に自慢気に喋る
そんな暇あったら 何か読書でも始めよう?

インスピレィション
慣れている 切り売りする記憶
インスピレィション
麻痺してる 自分はいつも安全地帯

戦争だとか天災だとかの他人の不幸を(或いは誰かの倖せを)
精一杯のフリした泣きっ面で言葉に込める
安全地帯から 何にもならないメッセィジ

明日を生きるだとか 夜に生きたいだとか
今日を生きられなかった 陽の下を歩けなかった
ヘタレ達のヘタレた戯れ言
インスピレィション 切り売りする記憶が途切れてやっと自覚
インスピレィション 他人の不幸でやっと発覚
インスピレィション 誰かをネタに書く安い詩
インスピレィション 朝夕空騒ぎの大騒ぎ

お前なら お前なら きっと
きっと 俺と同じ気持ちの筈だろうよ
今日或る事に感謝して 意志を積み上げる
河原の畔の
インスピレィション インスピレィション
安全地帯より インスピレィションへ


自由詩 安全地帯より インスピレィションへ Copyright 虹村 凌 2005-01-07 21:49:52
notebook Home
この文書は以下の文書グループに登録されています。
「うにいくら丼」