ハンドポケット
八布
高鳴る鼓動 胸の奥
線路は続くよどこまでも
ポケットに手を突っ込んで
汚れた靴で旅に出る
マンネリ化した毎日を
変化球でどうにか凌ぎ
水でうすめた番組を
膝をかかえて受け入れて
それでも待ってた
ひたすらに
窮屈なこの時代では
幽霊さえもてんでばらばら
好きなことを好きなだけしても
自分を好きにはなれないなら
せめて歌おう
なじんだ歌を
ど忘れした歌詞のところから
明日は広がるはずだから
高鳴る鼓動 胸の奥
線路は続くよどこまでも
自由詩
ハンドポケット
Copyright
八布
2013-09-29 22:24:43
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