せわしない朝
草野春心



  朝がいそいでいる
  子の笑う声のような
  光たちを小脇に抱えて
  ガラスの球は真ん中から
  はっきりとふたつに割れた
  きみが急に
  うたうからだよ
  ゆうべ見た せつない
  夢が川の流れなら
  この朝に続いている
  きみが 笑う からだよ
  はじけて飛んだ水しぶきが
  みちばたの花を濡らした




自由詩 せわしない朝 Copyright 草野春心 2013-09-28 09:02:03
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