会いたかった
もっぷ

うたうべきはポッケのなかへしまいこんで
なみだだけを友達に夕焼けを待つ
そんな女の子がいたんだけど
そうそれは十二年前のこと
その子にもしもまた会えたならきっと
今度こそうたってねって頼もう
ケータイを使っても構わないからと
スマフォを渡そう
わたし実はスマフォって知らないの
だけどあなたになら相応しい道具らしいの
聞いてくれてる?
あなたが女の子だから
わたしがこんなに嬉しいってこと
スマフォにはケースもね
一緒に選ぼうどんなのが良い?
このお財布のなかすべてあなたの
好きにするためにあると思っていい
信じてほしい
あなたがわたしのすべてだから
もう泣かないでうたうだけにしよう
約束はできる、うたのなかでだったら
いくら泣いたって許されるの
天のお国へ直訴してある
だから雨は降らない
あなたがあんなにほしがってた傘を得るまでは
その傘の話なんだけどわたしが
選んでも良いかな?
いまのあなたなら真っ黒い傘を探すよね
わかってるだけどこれだけ叶えて
お願い傘は花柄を望んで
きっと
、お願いキット完成
会いたかったの
散らかしたまま逃げてきた過去に



自由詩 会いたかった Copyright もっぷ 2013-09-27 04:26:59
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