ちりつも。
鵜飼千代子



絶望の谷に
叩きつけられたことの
ある人は

簡単に
浮いたり沈んだり
今日のメニューで
右に寄ったり
左に寄ったりはしない

眼を見てごらんよ
目が合っていても
捉えられないでしょう

だから、
恐いんだよ



生きているから
植物でも
動物でも
傷みを補完する

そうするとそこに
入り込めない
「瘤」が出来るんだね

自己治癒力
生きる力。

代用物で補填したのでなければ
足さないのに
増えている

マジックのようでしょう?



「淋しかったから…」
「可哀想…」
とは無縁の、
自分を見据えた生きる力だ

その積み重ねが
いつか大きな違いになる

だから今日も
ちりつも。

今日出来ることは
今日やる

疲れるから、
いっぱい休憩取るけどね



それが
明日への活力







自由詩 ちりつも。 Copyright 鵜飼千代子 2013-09-27 04:04:50
notebook Home 戻る