アナレクシアの街
月乃助

波の音

水辺を尖塔がたちならぶ

人が、」」祈りに神を利用することをやめた 昔

億年の昨日

名立たる街がここにあった

砂丘に廃墟となした オベリスクの針は

そら物語 きっちりと南北に列をなす

彼岸のときには、時の影が占われたという

天文学的な記念碑だという、??

今は、もう

白亜の塔に 野生の犬たちが、なぐさめの身をよせ

いとしさに羊たちは、悲しみの涙をながす

天への楔と人の呼ぶ

それは、過去世の国の繁栄をあざない

地中の網のような路は、いかなる意味でしたか

隔て心に あの街は、なにも受け付けることをやめてしまい

砂塵に帰した

とこしなの 遠い海からのやすらかな風が、吹いてゆく


砂丘に立つのは、わたしの子


その子の子 の子 の子 の子………









自由詩 アナレクシアの街 Copyright 月乃助 2013-09-25 20:32:44
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