アナレクシアの街
月乃助
波の音
水辺を尖塔がたちならぶ
人が、」」祈りに神を利用することをやめた 昔
億年の昨日
名立たる街がここにあった
砂丘に廃墟となした オベリスクの針は
そら物語 きっちりと南北に列をなす
彼岸のときには、時の影が占われたという
天文学的な記念碑だという、??
今は、もう
白亜の塔に 野生の犬たちが、なぐさめの身をよせ
いとしさに羊たちは、悲しみの涙をながす
天への楔と人の呼ぶ
それは、過去世の国の繁栄をあざない
地中の網のような路は、いかなる意味でしたか
隔て心に あの街は、なにも受け付けることをやめてしまい
砂塵に帰した
とこしなの 遠い海からのやすらかな風が、吹いてゆく
砂丘に立つのは、わたしの子
その子の子 の子 の子 の子………