瞼の中のこと
アルビノ




             目を閉じれば暗闇
             その中にも色は
             ぽつり、ぽつりと
             置かれている
             何色とも定義できないから
             瞼の色だと
             ぼくは思っている



             夢を見る感触に似ていると思った

             暗闇を見ているのか
             浮かぶ色を見ているのか
             とても曖昧で
             昨日のように不確か


             3回息を吐いて、
             1度だけ吸った
             煙草の煙を燻らせるようにゆっくり




             午前0時
             昨日になった今日は
             おとついと分別されることなく
             曖昧で
             未完成のまま
             不確かの容器にしまわれていく








自由詩 瞼の中のこと Copyright アルビノ 2005-01-07 11:19:50
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