君は僕の親友
yamadahifumi
教えてくれないか?・・・君の生きている価値というものを
僕は無条件に君の生の価値を肯定するつもりはないし、否定する気もない
・・僕達は誰に問われもしないのに、自分にはこんな被害や、こんな優越があるという事を
声高に言わずにはいられない
ほんとは誰しもが、愚痴や自慢を言いたいのだが、それは普段は
社会倫理や自己制御によって抑えられている だが
それが年を取れば、人は皆、それに耐えられず、
その悪意と得意な気持ちを外側に出してしまう
だから、僕は今、人々に聞きたい
あなたが生きている価値は何ですか?
・・・嘘はやめてもらおう
・・・幻影においすがるのもやめてもらう
君がもし、真摯に本物の君自身が映る鏡の前に立てば
そこには何が映る?・・・目をそらすのはやめてもらおう
君の財産も金も性別も地位も貧しさも容貌も何もかも
君の全てを語るには足りないはずだ
・・・希望を語るのはやめてもらおう 同じように
見せかけの絶望を語るのもやめてもらおう
・・・君には何が残る?
・・・全ての無常なものを消し去った時、君には何が残る? (そしてその時は必ずやってくる)
もし、君がその鏡の中に
この宇宙のような本物の虚無を見たとしたなら
その時から君は
僕の親友だ