雷雨
Lucy

秋の午後を脅かして
突然の雨
雷の轟音に
台所から急いで
手をエプロンで拭きながら
昼寝している児のもとへ
布団に起き上がり
今まさに泣きだそうとしていた彼は
私の胸にかじりつく
よしよし
こわくないよ
母さんがいるからね
今なら
今だけは
おまえを守ることができる
大粒の雨が窓を叩く
稲光り
今度はもっと近くで雷
なにもこわくない
私の腕の中で
息子は寝息を立てていた






自由詩 雷雨 Copyright Lucy 2013-09-18 09:40:27
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