ピアノ線
藤鈴呼

その時刻に 目の前で 会いたい存在
寝そべるネコの背後で 鳴り響く 戦慄

あれは ピアノ線
透明過ぎて 見えなかったから
澄んだ瞳は 無かったことにして
済んで しまった
住んで しまった

ちりばめられた 花びらの向こう
急な 階段が キツ過ぎて
登ることが 出来ない

最終的には 何とか なりそうだけど 
ピアノはないし ネコはいないし 云々…

ダメだ
いや
ダメじゃない


まだ 聴こえるじゃないか

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自由詩 ピアノ線 Copyright 藤鈴呼 2013-09-15 11:19:05
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