小娘
るるりら

宇宙を 黙読しつづけて
何万回死んだかしれない
こむすめコスメ ポーチから
四方八方に轟く その呻き


きょうは
おとなしい おくさま風
おとなしいおくさま
おとなしいおくさま

かがみよ かがみ ニキビが増えたわ
ちょうどそのとき羽虫が
二万回羽ばたいて露草に とまり
ちょうどそのとき露草が
地面をはなれて 
舞ったかのように 蝶が花を さがしあてた
ちょうど そのとき 
おがわのせせらぎ
ちょうど そのとき
あなたの手が わたしに さしのべられる

音楽と ともに
踊りましょう

電車でいつも合うあの人の
名前を知った
その人と同じ名前になったつもりの
今日は おとなしいおくさまふう



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この作品の初出は「あなたにパイを投げる人たち」の即興ゴルコンダ(仮)に
投稿させていただいたものであり、題名は  aoba_3k さんです。

http://anapai.com/CGI/cbbs/cbbs.cgi?H=T&W=T&no=0


自由詩 小娘 Copyright るるりら 2013-09-14 07:20:23
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るるりらの 即興ゴルゴンダ