思考回路工事中
朝焼彩茜色

インスパイアを拾う頂く 奪う本能 アタシのもの
形成された思考回路に新たな道を工事している 音が煩い

タイヤが滑らかに唸る様に 道を削いでゆく 鍛冶職人の様に
未だ雷師の様な閃きはない 如是我聞は始まらない

頑なに編んだ菊の茎をほどいても ピンと張る物腰を辿り
アタシのものにしてゆく インスパイアを拾う理性は呼んじゃいない

奪えるものは 誰のものでもない事を 石橋を壊してから下駄で川の上を
歩きながら確かめる

工事の音が煩わしくても 苛苛なんてする 阿呆じゃない
そんなんじゃ インスパイアなんて 資格ない 受け取れない

欲しいものは本能のままに 理性を殺せるなら殺したらいい されど
そんなんじゃ インスパイアなんて 生かせない 絶対に

知性の思考回路の工事がそろそろ終わってもいい頃だ


自由詩 思考回路工事中 Copyright 朝焼彩茜色 2013-09-10 23:59:37
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