酔いとボケの狭間に来てくれたら
朝焼彩茜色

一人にやけて 窓ガラスに姿を映せない真昼間
一人企んでいる その後の人生設計を ニタニタ気味悪い
にやけているから そのままにして置く 放置プレイさ

 肉体が保っている間に 主演しなければ 台本は最終章しか仕上がらない
 過程と中身のジグザグ ハイボールしか飲めない 焼酎は思いっ切り割って
 酔ってもにやにやしているだけの 姿見に素が映る 赤面を指摘しないで

  ただアルコールはもっぱら弱い カルーアミルク程 プニプニはしていないけれど
  モスコミュールをコスモミュールって読んだわ 酔いではなく ただのボケ
  カタカナに翻弄され攪拌される バーテンダーに委ねる人生設計

一人にやけて コスモを孕み企んでいる真昼間
仕切りのある洋風居酒屋で銀河と待ち合わせ
コースターに素敵な零し物 グラスに着いて来る 引力を真似た接着剤

一緒に頭捻ってよ 酔いとボケの狭間に 割り込んで来てよ

シラフが飛んでくる

赤面は馬鹿正直だから 隠さない


自由詩 酔いとボケの狭間に来てくれたら Copyright 朝焼彩茜色 2013-09-10 14:37:58
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