あいつは美男子
朝焼彩茜色

二枚目と三枚目を繰り返すあいつ
独自のその衒う6フィートの天才
いつもダンクシュートの鳴神が木霊する

 惚れてたまるか5フィート6インチとヒールつきの上から目線で
 こっちだって バスケでボーリングの業で呆気にとらせる腕はある

二枚目と三枚目を繰り広げる
あいつは天才
どんな華だって様になる 色気は無臭
独自に放つ香りに

 惚れてたまるかEQよりのIQでパズルなんて解けないが
 いくつもの曲がり角を靡かせて円を創った なんでも正解屋

二枚目と三枚目の美男子 あいつは美男子
化粧なんかされたら 完全敗北のヒールが折れる確実
坊主だろうと髷が結えようと あいつは美男子
醸しの演出の天才だけではなく 三枚目の懐にこっちの親しみは隠せない

 惚れてたまるか 背伸びを欠伸で誤魔化し こっそり近づく
 こんにちはって 声かけたら普通に振り向く確実

 声かけてみるよ
 人の魅力の無限大を知りたいから

 声かけてみるよ
 こっちは四枚目の切り札だって持っているから

 あいつには手渡したい 三枚目なら解ってくれる


自由詩 あいつは美男子 Copyright 朝焼彩茜色 2013-09-09 23:29:45
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