強い風の歌を聴け
左屋百色
そうですね、
青に白を混ぜても
水色にならないのが現代詩ですから
かと言って
テニスコートでサッカーをやるのが
現代詩というわけでもない
だからわたしは
現代詩の闇について
そこに吹く強い風について
書かなければならない
そうですね、
1日に3回
2日で417回
計算合わないのが現代詩ですから
かと言って
空白に完全に当てはまるのが
現代詩というわけでもない
だからあなたは
現代詩の法則について
どんなに強い風が吹いても
とばされないものを
書かなければならない
(一度でいいから
自分の現代詩に酔ってみたい
100年はやいですか
ならば
100年後に会いましょう
それまで
わたしはわたしのことを書く
あなたはあなたのことを書けばいい
いつか吹く強い風の日に
それは
わたしのことになるのだから