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しもつき七
湿る土を体育座りの
月はひとつできみはいない
頬をきる高い緑の草が痛くて
ここはどこだろう
握りしめる切符
大きくて体温のある動物の
おなかでねむってしまいたい
今晩くらいは
だれにも内緒の
歌をうたったって怒るな
私はこの世界で唯一の特別
つぶやいて俯く
小さくて骨のない虫たちを
指で追いかけて
これからどこへいくの
自由詩
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Copyright
しもつき七
2013-09-04 22:10:29
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