逃げるために

進むためでなく 靴を履き

学ぶためでなく 本を読み

守るためでなく 傘を差し

愛するためでなく 言葉を交わして


そうやって 逃げるために 生きてきた
私の目の前には
まだ 
うんざりするほどの新しい道が無数に広がり

どこへ逃げればいいのかわからずに
私は ただ
途方に暮れるのだった

或いは の その選択肢を 
ぎゅっと握りしめた拳の中で 
殺し続けながら





自由詩 逃げるために Copyright  2013-09-04 21:17:32
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