しあわせは続かない
花形新次

猿に会いたくなると
猿山に登るように

女子に会いたくなると
女子高に行き
ロッカーの中で
ひとときを過ごす

身体を動かす度に
セーラー服が絡まって
出てくる頃には
すっかりと
着替え終わっている

運が良いことに
今日も誰にも
気づかれなかった

このしあわせはいつまで
続くのだろう
破綻は決まりごとなのに
忘れた振りをして

明日は
山手界隈に出没する


自由詩 しあわせは続かない Copyright 花形新次 2013-09-03 23:36:39
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