酔いどれ現代詩
左屋百色
現代詩よ
今日も
わからないのか
それならば
わからないまま集め
テーブルの上に並べる
手のひらより大きな現代詩
にぎり潰し
/吸う
詩人から毒りんご奪い
皮ごと食べ口笛で種吐き捨て
地獄味の蜜
/吸う
六角形のガラスの灰皿で
現代詩の現代の部分を殴り
血の海泳ぐ
詩はすべて
/吸う
あらゆる青
自分のものにする自由
文学を刻んで粉にして
/吸う
わからないのか
あなたの詩の空白は
もう既に
わたしの言葉で埋め尽くした
わからないのか
説明される前に切る
贅沢な現代詩たちよ
毎日違う現代詩たちよ
いよいよだ
あなたの現代詩は
わたしの現代詩になる