しどろもどろ
hiroto22


このしどろもどろっぷりは

階段を上るたび
右足だっけ左足だっけと
迷って
足が
しどろもどろ

お通夜で
名前を書くには書けたけど
震えて筆がキャップに入らず
手が
しどろもどろ

人前で挨拶するとなれば
あがって頭は真っ白で
口が
しどろもどろ

あぁ
人様に気付かれぬよう
悟られぬよう
やり過ごそうと
思えば思うほどに
この足は
この手は
この口は
しどろもどろと

何とも滑稽な
この身であることに
諦めにも似た
所詮こんなもんであったろうと


仕方ない

笑ってしまえ






自由詩 しどろもどろ Copyright hiroto22 2013-09-03 13:48:23
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