解る人には解る寂しさ
朝焼彩茜色

解る人には解る
本当にそれでいいの

語と心との一致に合掌し魂をさする 流離わずにとどまり 踏ん張る
揺るぎないものを沿革と共に 出る芽に頼らず 誰にも

直球に食らう 自身と 

 解る人には解る
 本当にそれでいいの

解りたいよ 雲の上の存在の目指す天空の冴え渡る 気韻の燻らすオーラ

噛み砕いた大きな大きな粒では 消化しきれない意味は解るよ
要約なんて必要ない 白紙は常に雲の上の存在の目指す幅に巻かれている 虎の巻

 解る人には解る
 本当にそれしかないの

 ものさしの色や形や香り 長さなんて重要ではないのかもしれない
 自身のものさしは頼りにならない
 相手に 
 とりわけ
 貴方に
 合わせたい
 重ねて

 図りたい

解る人には解る
本当にそれしかないの

背伸びする平常心に もうかかとは地に着けられないよ

気持ちは解ってもらえる 
気持ちは感じてもらえる

伝え方なんて受け取り方の肩しかもたない 
だから 

 相手の
 とりわけ
 貴方に
 合わせて

 図りたい

 知れない計りだろうと それだけは解っている

解りたいから

解る人には解るなんて 云わないで


自由詩 解る人には解る寂しさ Copyright 朝焼彩茜色 2013-09-02 14:43:46
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