気分転換のドライブ
佑木

祝日は朝から
気分転換のドライブに出かけました

久し振りの好天気で片道2時間ほどのドライブでした

途中 1車線に切替わるところで20分程渋滞しましたが
渋滞の際 前をゆく車が古いベンツのスポーツタイプで
運転者が白髪の老人でした

手馴れたハンドルさばきで 時々窓から手を出していて
きっと若い時からの愛車なんだろうな
なんて想像しながら渋滞を通り抜けていました

自分があれくらいの老人になっても 
あんなに格好よくいかないだろうな と思って
少し羨ましくもあり でも横に女性の姿がなく
ひとりのドライブでは ややさみしそうでもあり
勝手に想像しながら渋滞を楽しんでいました

目的地では
コスモス畑やハーブ畑を歩いてきれいな空気を
たっぷり深呼吸して 馬や羊を眺め

帰りに疲れたので芝生の上に寝転んで空を見てみたら
その美しさに見惚れてしまい

こんなに美しい空を見ることの無い生活の意味を
雲の流れの不思議さに答えを出すことも出来ず

たぶん自分の求めているものや
これからも戦い続けて行かねばならないことの意味を

出すわけでもなく ともかくただ 
あの美しい空を見ることが出来ただけのドライブでした

紺碧の空に気ままな雲たちが

自由気ままな形と速度で流れてゆく

あの光景が今でも思い出されます

現実はともかく 心はあの空のようで

ありたいものです


自由詩 気分転換のドライブ Copyright 佑木 2013-09-02 00:12:47
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