くっぴん
ただのみきや

     くっぴんに雨浅く

    猫っかぶりで畳遊泳

     主張弁解の昨日より

   謂われなき明日を詠いたい

      六法全書を枕にすると

窓の向こうに寡婦ごけ蜘蛛が

    青く湿気った燐光で

     再三助けを求めるが

    良く似た孤独を知っていて

     余韻結語を見ないまま

      目蓋を閉じて隠れろ隠れろ

  ずぶ濡れ嵐の夢の中




  


自由詩 くっぴん Copyright ただのみきや 2013-09-01 20:40:36
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