6月の指環
自転車に乗れない女の子

やわらかな光が
彼女たちを包んで
もうこのまま
終えてしまいたいと
わたしは祈ったそうな



キミハマダ
タチドマッタママナノ?

庭に咲いたアジサイの
そのまつげに居座った
カタツムリが
教えてくれました


キミハボクニ似てイルネ


そうだね
あの6月から
わたしは立ち止まったまま

やわらかな光に囚われて
帰る場所を亡くしてしまった



 


自由詩 6月の指環 Copyright 自転車に乗れない女の子 2013-09-01 18:54:53
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